055 浮気→離婚回避→オシドリ夫婦 の巻

必ずしも、「浮気」=「離婚」ではない!

今回はR君の話。
浮気したのが奥さんにバレたけど
結末としては絆が強くなった夫婦。
何があって、そうなったのか?
人のココロが変化する経緯とは?…

 

R君と知合ったのは
ますかけが営業をしていた時。

「君」なんて呼んでるけど
実際はますかけより年上。
他業界の営業で成績がいいからと
引き抜かれてうちの会社に入ってきました。
だから歳は上でも後輩で君呼び。
でも実際本人と話す時は「さん」でしたけどね。

 

R君は前職の営業で
かなりのやり手で通っていた。
なのでそれなりの立場にもいた。
だから想像にもれず自信満々。

「今までは”待ち”の営業だったけど
自分から売りに行く事ができるから
相当売れると思う。期待してください!」

このセリフを聞いて社内の上役以外は

「はいはい、頑張ってくださいねー。」

って感じでした。
何故かって?
そりゃーなめてんなって思ったから。
そんな簡単に売れないからですよ。

 

R君の前職は 「待ちの営業」。
その品物を欲しいと思っている人が
自らお店へ訪ねてきます。

でもここではまず 「飛び込み販売」。
その品物自体を必要としていない人へ
商品の良さと必要性を
「聞いてもらう」のが登竜門の泥現場です。

 

基礎知識を勉強したR君へ出ました。

そして彼は、
世の中の現実を知る事になる。

 

自分が思っていた様にいかない、
想像通りに行かない世の中。

契約を取れるどころか
話すら聞いてもらえない状況に
R君は自信をなくし、
その表情はどんどん暗くなっていきました。

R君を引き抜いた当の上役が
結果が出ない事に気をもんで
ますかけに現場へ同行するよう言いました。

そこでみた彼は…
もう入社した頃のような自信はなかった。
お客さんと話す時ちゃんと顔すらみられない。
だから言葉も伝わらない。
話も聞いてもらえない状況に
ますます自信喪失するR君…

 

 

同行して3日目位の昼食時、
ますかけはR君にこう言いました。

 

 

「Rさん、
今仕事楽しいですか?
仕事は1日で一番長い時間を過ごします。
奥さんよりも、お子さんよりも、
関わるのが一番長いのが仕事関係の人間です。

Rさんは前職の立場があってここにきたから、
うちの仕事にプレッシャーもあると思う。
だから気ばかり焦って
結果が出にくいのかもしれないけど、
根本的に合わない仕事、
合わない職場も、ある

だから、もし、
自分で楽しくもなく、
やりがいも感じないなら
無理する必要はないと思う。

ますかけの立場で言うべき事では
ないのかもしれないけど、
イヤなら辞めるのも、
大事な人生の選択だと思う。

個人的な意見ですが
我慢も無理も必要ない。
辞める事は逃げじゃない
自分に適当じゃないと知って
他を選択する行為なだけです。

仕事は他の人の為じゃなく、
自分自身の為にするべきです。
自分の満足や志の為、
自分のまもりたいモノの為であって、
うちの会社のためでも
上司のためでもない。

少なくともますかけはそう思っています。
Rさん自身の為に
一度ちゃんと考えてみてはどうですか?」

 

 

その年齢には見えない程立派な恰幅と
堂々たる自信に満ちていたR君は、
自信を無くし虚ろな目をして
2ヵ月程で別人の様に痩せていました。

ますかけは入社した当初の
R君の考え方や態度が
正直好きではありませんでしたが、
彼が自分なりに一生懸命な姿をみて、
ますかけもちゃんとR君と向き合って
正直に気持ちを話ました。

 

するとR君はこんな話をますかけに話ました。

 

何でも結婚する時に
友達が「独身最後だから!」
そう言って風俗をプレゼントしてくれたらしい。

結婚を祝って開いてくれた飲み会で
酒を飲んでいる中そんな話になり
断るのもなんかなーっと
風俗で処理してきてしまったと。

で、風俗のおねーちゃんと
メールアドレスの交換をして
その後も連絡とったり会ったりしてたら
それが奥さんにバレちゃった…

奥さんは、
そりゃー錯乱したらしいです。
結婚式のビデオテープを引き抜いて
写真を全て破いて
「離婚する」と泣きわめいた。

でもなんとか謝って許してもらった。

けど本心は、
本気で浮気したわけでもなく
たかだか風俗のお遊びくらいで…
そう考えていたと。

だけど今、
自分がこの会社に入って、
自分が知らなった世界に飛び込んで
思う様にいかなくて、
自信もなくなって、
自分の事もキライになって、
何で転職したんだと後悔したりして、
もうどうしたらいいかもわからなくなった時、
支えてくれているのが奥さんなんだと。

毎日帰ると、
勝手に転職して成果の出せない自分を
責めるわけでもなく普通に迎えてくれ、
昼食のお弁当も作ってくれて、、、

特別何かってわけではないけど、
奥さんに支えてもらってるって言う事が
本当に良く分かったんだと。

そして奥さんの存在を実感し
どれ程支えられているかわかったのは、
自分がこの会社に転職してきたから、
自信があって調子に乗っていた立場から
どん底に落ちたからだと。

 

「この会社に入らなかったら、
奥さんに心から感謝する事もなかったと思う。
人の立場になって考えてみたり
自分自身を振り返ったり、
転職しなかったらきっと一生考えませんでした」

 

そう話してくれたR君が
少しだけニコッと微笑んだので
ますかけもちょっとほっとした。

 

それから一週間もたたないうちに
R君は会社から姿を消した。

 

「ここを去る事を選んだんだなぁ…」

何の気なしにデスクの引出を開けると
そこに見慣れないものが…

R君からの手紙だった。

 

その手紙には、
ますかけと話してから、
奥さんと一緒にこの先について
真剣に話をしたとあった。

すごく体を心配していて
(10キロ以上の激ヤセ)
転職するなら応援すると言ってくれたと。
この後は営業の職場は離れ
エアコンの設置工事の仕事をする事にした。
ますかけさんありがとう、
これから妻と一緒に頑張りますとあった。

 

 

こうして思い出して打っていても、
R君の事を思い出すと涙がでそうになる。

2~3ヵ月というあの短期間で
あれほど劇的に表情や考え方が
豹変した人はそうそういない。
そしてアフターの彼の方が、
ますかけにはとても魅力的に見えた。
(ビフォーは正直ダメオ…)

 

環境は人を変えます

考えてる事や精神状態は
その表情やしぐさに滲み出ます

 

きっとR君はその後
奥さんを裏切るような事は
決してしていないと
ますかけは思っている。

 

 

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